はじめまして、着物スタイリストの紫月(しずき)マナミと申します。
このブログでは、着物の基礎知識から、お洒落に着物を着こなす方法まで、
着物についてのあらゆる情報を発信していこうと思います。
そもそも普通の家庭で育ち、お茶やお花などの伝統文化に触れてこなかった筆者が
なぜ日常に着物を着るようになったのか、
自己紹介がてら書いていきたいと思います。
普通の家庭で育った私が日常に着物を着るようになった理由
がんばって若作りしたおばさん、、、？
私が着物を着るようになったのは10年ほど前の2012年頃です。
当時30歳を過ぎ、今まで着ていた洋服に違和感を感じていました。
ミニスカートやフリル、レースやリボンのついた服が好きだったのに
急に
がんばって若作りしたおばさんじゃないかしら？
と思いはじめたんです。
というアラサーあるあるなジレンマに陥りました。
「カワイイ」服を着たら若作りになり、「大人っぽい」服を着たら老ける、
さらに、当時は洋服にお金をかけることが出来ずにいたんです。
唯一買うのはファストファッション。
雑誌や見たら欲しくなるのでいつに間にか雑誌を読まなくなり、
お店に行くこともなくなり、
さらには流行りにもついていけなくなってきました。
そんなある日、1回500円でレッスンが受けられる着付け教室の広告を見つけるのです。
大手呉服屋さんの着付け教室
大手の呉服屋さんが母体の着付け教室の広告には、
全10回 5,000円！
着物、帯全て無料レンタル可能！
着物か〜、そういえば夫が着物着たいって言ってたな。
ちょっと体験行ってみるか。
という軽いノリで参加したのです。
そう、大手呉服屋さんの着付け教室はもれなく販売会があります。
格安のレッスン代で生徒を集めて販売会で高価な着物を売るのです。
その話題はまた後日記事を書きたいと思います。
そんな着付け教室で2ヶ月ほど通い、一応着れるようにはなったものの、
全てレンタルしていたから
自分の着物が欲しい！！！
ってなったんですよね。
大阪のデパートでリサイクル着物の催事があるのを知り、行ってみたのです。
リサイクル着物という選択肢
初めて行く着物の催事は、どきどきしながら訪れた梅田阪神百貨店。
高い着物もたくさんある中、目に留まったのが白地にピンクの花唐草模様の小紋。
値札は・・・
3,000円！！
え！？こんな値段で買えるの？？
これなら買える！
でもどんな帯を合わせたらいいのかな、、。
こんな帯を合わせたらいいよーと店員さんが持ってきていただいたのが
緑の薔薇柄の八寸名古屋帯でした。
ピンクと緑を合わせてもいいんだ！
とカラフルな色合わせにウキウキしたのを覚えています。
着物業界では30代なんて若いうちに入る。
大好きなピンクも着れる！
ユニクロより安く絹の着物が買える！
これなら私ずっと着物着ていたい！
そんな思いを胸にデパートを後にしたのでした。
アンティーク着物の世界
ある日、ネットで着物について調べていたんです。
鮮やかな色合いの着物を着て、帯もカラフル、
今どきの洋風のヘアスタイルをした女性の写真を見たのです。
それが、滋賀県大津市にあるリサイクル着物屋tentoさんだったのです。
こんなカワイイスタイルがあるなんて・・・・
当時の私にとっては衝撃的でした。
その時初めてアンティーク着物というものを知ったのです。
それからアンティーク着物は骨董市で買えるらしいという情報を得て
骨董市へ足繁く通うようになりました。
今でもアンティーク着物は大好き。
現代物にはない生地の風合い、色使いはなんとも繊細で優美なものです。
多くの女性が虜になってしまうんじゃないかしら。
結局、着物というものに魅せられた
絹という品質の良いものが安く買え、
他の人と被ることがほとんどなく個性を発揮でき、
変わらない形ゆえ、年齢関係なくおしゃれを楽しめる、
と私にとっていいことばかりの着物。
お金がなかったから着物にはまった。
プロパーの洋服にお金をかけれなかったからこそ。
着て歩いているだけで褒められるから心地よかった。
年配の女性から特によく声をかけられました。
着物は私にとって
自分らしさを表現できるツール
なのかもしれない。
言葉では伝わりにくいメッセージを表現することも出来るのが着物だと思っている。
着物は堅苦しい、よそ行き着というのは間違いでもないが正解でもない。
着物は普段着としてもっと楽しめるということを
自ら経験したことをふまえてこのブログでお伝えしていけたらと思っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。